(週刊女性)『家庭教育支援法』提出、安倍政権の真の狙いは憲法24条の改正か

上程予定とされている「家庭教育支援法案」と24条改悪の問題について、「週刊女性」が記事にしています。キャンペーン呼びかけ人の打越さく良弁護士がインタビューに答えていますのでご一読を!

http://www.jprime.jp/articles/-/9055

『家庭教育支援法』提出、安倍政権の真の狙いは憲法24条の改正か
週刊女性2017年2月21日号

働くママたちの共感を集めた「保育園落ちた日本死ね!!」から、もうすぐ1年。待機児童は依然、解消されないまま。介護と育児のダブルケアを担う女性、子どもの学費のためパートを掛け持ちする母親も珍しくない。そうした負担が軽くなる法律があれば、誰もが喜んで賛同するだろう。

ところが反対に、女性を追い詰める法案が今の国会へ提出されようとしている。その名も『家庭教育支援法』。聞こえのいい名称とは裏腹に、この法案が掲げる“家庭教育”はトンデモない。

女性や子どもにかかわる問題を数多く手がける打越さく良弁護士が解説する。

家庭を、国家に貢献する子どもをつくるための人材育成装置とするのが狙い。国に役立つ人、国や郷土を愛する人に育つよう教育すれば国や自治体は手助けしますよ、というものです

支援法案は、核家族化や地域との関係が希薄になったことで家庭教育の緊急支援が必要だとして、《保護者が子に社会との関わりを自覚させ》るための責任を負っていると強調、さらに《国家や社会の形成者として必要な資質が備わるよう環境を整備する》よう保護者に要求している。

支援といっても、子どもの虐待防止や貧困解消につながるものではないのだ。

国がこうあるべきとする教育、つまりお国のために役立つ人材を育成していない親は、責任を果たしていないことになるという法律。そのとき、責任を果たしているかどうかを判断するのは国です。家庭の事情やライフスタイルを尊重するのではなく、枠にあてはめ上から目線でコントロールしようとしています

その国家観、家庭観は、さながら「日本を取り戻す」といったシロモノ。三世代同居の『サザエさん』一家を理想に挙げる保守団体『日本会議』とも通底する。

 

■自民党の目論見は憲法24条を壊すこと!?

自民党が’12年に発表した『憲法改正草案』にも通じる、とは打越弁護士。

家庭のなかでの男女平等や個人の尊厳を謳っているのが憲法24条。ところが支援法も自民党改憲草案も、個人ではなく家族を社会の基礎的な集団と位置づけている。

 ここでは、個人は家族より下に置かれます。いきなり憲法改正をするのは難しいから、支援法を作って実質的に改憲したのと変わらない状態にして、下準備する狙いがあるのでは

家庭教育に対する安倍首相のこだわりは人一倍だ。’06年の第一次安倍政権で、最初に手をつけたのが教育基本法の改正だった。

「愛国心や郷土愛が盛り込まれると同時に、保護者が子どもの教育に責任を負うとする条文も加えられました。国があるべき規範を押しつけ、家庭教育へ介入する動きはこのとき、すでに始まっていたのです

支援法案は努力義務的な色合いが強く、特に罰則が設けられているわけではない。それでも打越弁護士は、「気づかない間に影響が出てくる」と懸念する。

ライフスタイルを自由に選ぶ女性はわがままと言われる社会になっていく。卵子が老化する前に結婚しろ、子どもを産め、国にとって役立つ子に育てよ。働け輝け、活躍しろ。でも保育園は期待するなよ、と

国が取り戻したい形とは異なる家族、例えばシングルマザーや同性カップルへのプレッシャーも高まる。「LGBTの場合、当事者が自分のセクシャリティーに否定的な見方をせざるをえなくなるでしょうね」

とはジャーナリストの渋井哲也さん。

「支援法案を推進する人たちは、基本的に権利意識が邪魔なわけです。それより規範を強化したいと思っている。自民党は『子ども・若者支援法』の改正も目論んでいますが、やはり道徳的な規範を強化する方向性。複数の法律が連動して息苦しさが高まり、無力感が国全体に蔓延するのを危惧しています」(渋井さん)

ついに「24条」リーフレットが完成しました!

ながらくお待たせしました! 24条の意義と自民党改憲案の問題点をわかりやすくお伝えするリーフレットが完成しました!
「24条ってなに?」「私たちの生活とどう関係あるの?」「自民党は24条をどう変えようとしていて、変えられてしまったらどうなるの?」というギモンにお答えできればいいなあと思って、メンバーが張り切って制作しました! ぜひお手に取って読んでください。そしてぜひ、まわりの方に広めてください!!

1部10円です。送料はご負担ください。集会などで配布いただけるなど、100部以上は5円でお分けします。

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<24条変えさせないキャンペーン・リーフレットの申し込み方法>
♪ 30部以上でお申込みください ♪

必要部数お名前送り先住所電話番号を、キャンペーン事務局までご連絡ください。
発送時に振込用紙を同封しますので、到着後にお振り込みください。
メール:article24campaign@gmail.com
TEL:03-3780-5245(アジア女性資料センター)
アジア女性資料センター(〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-10 渋谷コープ211)から発送します。

(週刊金曜日)特集=「家族」にしのび込む国家

本日(1月27日)発売の週刊金曜日の特集が、「家族」にしのび込む国家
24条改悪とリンクする問題が網羅されているので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです!1121

http://www.kinyobi.co.jp/

特集 「家族」にしのび込む国家

●自治体や企業が「家族のあり方」に介入
官製婚活で結婚・出産を強要?|斉藤正美
●「家庭教育支援」「ライフプラン教育」という介入
家庭が「国家のための人材育成の場」に|山口智美
●性的少数者を尊重する社会は改憲で実現するのか?
同性婚をめぐる改憲論の壮大な罠|藤田裕喜
●作家と弁護士が語る憲法 中島京子×太田啓子
狙われ続ける「個人の尊重」と「男女平等」

(他団体)1/27(金)公開シンポジウム 家族とジェンダーをめぐる 法律案・政策がはらむ 諸問題・東京

キャンペーン呼びかけ人の若尾典子さん、二宮周平さんが登壇するシンポジウムが1月27日(金)18時から東京大学で行なわれます。自民党改憲案の問題点と、それと密接にかかわり喫緊の課題である親子断絶防止法案、家庭教育支援法案、内閣府の婚活事業について知ることができる貴重な会になりそうです。
問い合わせなどは主催者にお願いします。

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家庭教育支援法案(仮称)」未定稿(2016年10月20日)

今国会に上程されるといわれている「家庭教育支援法案」。昨年10月の段階での法案をアップします。

 

家庭教育支援法案(仮称)未定稿[平成28年10月20日]

(目的)
第一条 この法律は、同一の世帯に属する家族の構成員の数が減少したこと、家族が共に過ごす時間が短くなったこと、家庭と地域社会との関係が希薄になったこと等の家庭をめぐる環境の変化に伴い、家庭教育を支援することが緊要な課題となっていることに鑑み、教育基本法(平成十八年法律第一二〇号)の精神にのっとり、家庭教育支援に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、家庭教育支援に関する必要な事項を定めることにより、家庭教育支援に関する施策を総合的に推進することを目的とする。

(基本理念)
第二条 家庭教育は、父母その他の保護者の第一義的責任において、父母その他の保護者が子に生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めることにより、行われるものとする。

2 家庭教育支援は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、社会の基礎的な集団である家族が共同生活を営む場である家庭において、父母その他の保護者が子に社会との関わりを自覚させ、子の人格形成の基礎を培い、子に国家及び社会の形成者として必要な資質が備わるようにすることができるよう環境の整備を図ることを旨として行われなければならない。

3 家庭教育支援は、家庭教育を通じて、父母その他の保護者が子育ての意義についての理解を深め、かつ、子育てに伴う喜びを実感できるように配慮して行われなければならない。

4 家庭教育支援は、国、地方公共団体、学校、保育所、地域住民、事業者その他の関係者の連携の下に、社会全体における取組として行われなければならない。

 

(国の責務)
第三条 国は、前条の基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、家庭教育支援に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する。

(地方公共団体の責務)
第四条 地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏まえ、家庭教育支援に関する施策を策定し、及び実施する責務を有する。

(学校又は保育所の設置者の責務)
第五条 学校又は保育所の設置者は、基本理念にのっとり、その設置する学校又は保育所が地域住民その他の関係者の家庭教育支援に関する活動の拠点としての役割を果たすようにするよう努めるとともに、国及び地方公共団体が実施する家庭教育支援に関する施策に協力するよう努めるものとする。

(地域住民等の責務)
第六条 地域住民等は、基本理念にのっとり、家庭教育支援の重要性に対する関心と理解を深めるとともに、国及び地方公共団体が実施する家庭教育支援に関する施策に協力するよう努めるものとする。

(関係者相互間の連携強化)
第七条 国及び地方公共団体は、家庭教育支援に関する施策が円滑に実施されるよう、家庭、学校、保育所、地域住民、事業者その他の関係者相互間の連携の強化その他必要な体制の整備に努めるものとする。

(財政上の措置)
第八条 国及び地方公共団体は、家庭教育支援に関する施策を実施するために必要な財政上の措置を講ずるよう努めるものとする。

(家庭教育支援基本方針)
第九条 文部科学大臣は、家庭教育支援を総合的に推進するための基本的な方針(以下この条及び次条において「家庭教育支援基本方針」という。)を定めるものとする。

2 家庭教育支援基本方針においては、次に掲げる事項を定めるものとする。
一 家庭教育支援の意義及び基本的な方向に関する事項
二 家庭教育支援の内容に関する事項
三 その他家庭教育支援に関する重要事項

3 文部科学大臣は、家庭教育支援基本方針を定め、又はこれを変更しようとするときは、あらかじめ、関係行政機関の長に協議するものとする。

4 文部科学大臣は、家庭教育支援基本方針を定め、又はこれを変更したときは、遅滞なく、これを公表するものとする。

(地方公共団体における家庭教育支援を総合的に推進するための基本的な方針)
第十条 地方公共団体は、家庭教育支援基本方針を参酌し、その地域の実情に応じ、当該地方公共団体における家庭教育支援を総合的に推進するための基本的な方針を定めるよう努めるものとする。

(学習機会の提供等)
第十一条 国及び地方公共団体は、父母その他の保護者に対する家庭教育に関する学習の機会の提供、家庭教育に関する相談体制の整備その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

(人材の確保等)
第十二条 国及び地方公共団体は、家庭教育支援に関する人材の確保、養成及び資質の向上に必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

(地域における家庭教育支援の充実)
第十三条 国及び地方公共団体は、地域住民及び教育、福祉、医療又は保健に関し専門的知識を有する者がそれぞれ適切に役割を分担しつつ相互に協力して行う家庭教育支援に関する活動に対する支援その他の必要な施策を講ずるよう努めるものとする。

(啓発活動)
第十四条 国及び地方公共団体は、家庭教育支援に関する取組等について必要な広報その他の啓発活動を行うよう努めるものとする。

(調査研究等)
第十五条 国及び地方公共団体は、家庭をめぐる環境についての調査研究、海外における家庭教育支援に関する調査研究その他の家庭教育支援に関する調査研究並びにその成果の普及及び活用に努めるとともに、家庭教育支援に関する情報を収集し、及び提供するよう努めるものとする。

附則
この法律は、〇〇〇から施行する。

(女たちの21世紀)自民党「家庭教育支援法案」―公による家庭への介入懸念 山口智美

アジア女性資料センターが発行している『女たちの21世紀』の最新号に、キャンペーン呼びかけ人の山口智美さんが寄稿しており、このたびウェブ公開されましたので、ぜひお読みください。

自民党「家庭教育支援法案」―公による家庭への介入懸念
http://ajwrc.blog102.fc2.com/blog-entry-1119.html

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1.6集会「不穏なトランプ効果―加速化する改憲と24条の危機」無事終了しました

2017年1月6日(金)に開催しました「不穏なトランプ効果―加速化する改憲と24条の危機」は、80人の参加者で会場がいっぱいとなり、短い時間でしたが有意義な会となりました。
また、当日いただいたカンパは19,641円でした。本当にありがとうございました。

当日お配りした資料の中から、キャンペーン呼びかけ人の清末愛砂さんと山口智美さんのレジュメを公開します。以下のリンクからPDFでご覧ください。

( 山口智美レジュメ)トランプ後のアメリカと日本―リプロの危機と24条

(清末愛砂レジュメ)明文改憲が目指すもの-緊急事態条項、24 条、9 条をめぐって

後日、集会の報告をアップする予定です。

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(NHKハートネットTV)シリーズ 暮らしと憲法 第一回 女性と憲法

NHKのハートネットTVで「暮らしの現場から憲法を見つめていく」新シリーズが始まるそうで、第1回目は「女性と憲法」!!!! 「女性の暮らしから憲法を見つめます」ということで、24条が取り上げられます。非常に楽しみです。

2017年1月4日(水)20:00~20:29
(再放送は2017年1月11日(水)13:05~13:34)

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