24条変えさせないキャンペーン呼びかけ人

24条変えさせないキャンペーンの呼びかけ人(2016年8月15日現在)

打越さく良(弁護士)
岡野八代(同志社大学教員)
清末愛砂(室蘭工業大学大学院教員)
斎藤美奈子(文芸評論家)
谷口真由美(大阪国際大学教員、「全日本おばちゃん党」代表代行)
角田由紀子(弁護士)
中里見博(大阪電気通信大学教員)
二宮周平(立命館大学教員)
三浦まり(上智大学教員)
山口智美(モンタナ州立大学教員)
若尾典子(佛教大学教員)

呼びかけ人からのメッセージ

打越さく良さん

DV被害者の事件や、虐待を受けた子どもの事件を担当していると、家族の中における個人の尊重や両性の本質的平等はまだ実現されていない、とひしひしと感じます。それなのに、家族を「単位」として、国や社会に家族の多様性を認めてその中の個人がいきいき生活できることを義務付けるのではなく、個人をまず個人としてでなく「単位」の構成員、部品として、そのかたまりとしての家族に忠実になるように求められているようです。「三世代」の重視といった、序列を強調する自民党の議員の発言からすると、戸主が統率し序列のあった明治民法のイエの復活がもくろまれているとしか思えません。女性は個人として尊重されることなく、妻として母として忠実に仕えることを求められた、イエ制度は絶対NO。
婚姻が両性の平等「のみ」によって成立するという24条1項から、自民党改憲案は「のみ」を除外してしまいました。婚姻に対して戸主の同意が必要なイエに戻ろうとしています。また、自分の姓のままで婚姻したいという選択的夫婦別姓制度を実現したくない、そのためにさっさと「のみ」を外してしまえという意図もうかがえます。
家族は大事でしょ。そういうことを明記する改憲なら、いいことでしょ。いやいや今あなたが大事に思う家族のあり方とは違う改憲が目指されているのです。それぞれを尊重しあう家族、大事ですね。だからこそ、自民党会見草案24条はヤバいのです。

岡野八代さん

個人の幸福追求の権利を保障する国家から、24条の精神を破壊することで、個人を犠牲にする、道具にする国家へ作り変えようとする政治には断固として反対します。生活保障、人権保障といった国家の義務を放棄し、個人の尊厳を踏みにじるために、家族を国家の人質にとられてはなりません。

清末愛砂さん

憲法24条は、外から見えにくい家族内のジェンダー差別やジェンダーに基づく暴力を根絶するための条文です。また、抑圧的なイエ制度廃止の根拠条文となった点に鑑みると、24条とはまさに、帝国主義と軍国主義によって成り立った大日本帝国の戦時体制の否定を前提にするものであり、戦争の放棄を謳う9条と密接な関係があると位置づけることができます。24条の改悪は、戦争体制を肯定することに他ならず、断じて認めるわけにはいきません。様々な形態の家族におけるジェンダー平等・ジェンダーに基づく暴力を根絶し、かつ9条の意義・価値を実行化させていくためにも、24条の改悪に反対いたします。

角田由紀子さん

24条は日本の女性たちに個人として生きる力を与えてくれました。これからもずっと大切に守り、生かして、「個人が大事」と叫び続けましょう。

中里見博さん

自民党など改憲勢力がめざす憲法24条の改変は、憲法の“改悪”であり、強く反対します。言うまでもなく、どの条文であれ、憲法を「人権」や「市民自治」や「非暴力平和」の観点から「バージョンアップ」する“改正”には賛成ですが、「バージョンダウン」する“改悪”には反対です。「家族」の“尊重”や“助け合い義務”を盛り込もうという改憲勢力の24条改変案は、家族関係と社会を貫く性別役割、その下での女性と男性の不自由と生きにくさを固定化し、いっそう強化する諸政策に“憲法上の根拠”を与えてしまうことになるでしょう。そのような憲法の“改悪”をさせないよう、力を合わせましょう。

二宮周平さん

どのような共同生活でも個人一人ひとりを大切にし、固定的な役割を強制しないこと、自由な意思に基づく絆が共同生活の基本であること、これが国際人権規約、女性差別撤廃条約の到達点ではなかったでしょうか。憲法24条はこの法理を先取りしています。大勢順応の集団主義に後戻りしてはなりません。

山口智美さん

日本会議などの右派勢力や自民党は、緊急事態条項や9条とともに、24条を改憲の最優先項目と捉えています。24条の改悪により、個人より家族や国家が優先され、多様な個人や家族のあり方は否定されます。結婚や離婚は当事者の意思のみではできなくなり、家族の助け合いの義務化により、女性の育児・介護などの負担も増大するでしょう。右派は戦前のイエ制度の復活を狙っています。この改悪に全力で反対します。

若尾典子さん

24条は、平和に生きる権利を、家族生活において保障することを、公権力に命じています。戦前、家族の暮らしは「イエ」の自己責任とされ、「貧困と暴力」のなかに放置された結果、「政府の行為によって戦争の惨禍」が起きたからです。24条に「家族は助け合わなければならない」を加える自民党改憲草案は、まさに家族に自己責任、それも道徳的な責任を押し付けるものです。これは「憲法」ではありません。憲法は、公権力に人権保障を要求することを役割としています。ところが自民党改憲草案は、24条と前文において、人権を家族・国民が守る道徳にしています。憲法24条改悪案は、日本国憲法の死であるとともに、憲法そのものの死です。憲法研究者として私も、「24条変えさせないキャンペーン」に、全力で取り組みたいと思います。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中